ここでは、失業保険(失業手当)の手続き内容を知ることで、実際の申請や行動を取ることで、失業手当の給付を受け取れるようになります。
60歳定年退職をした人は、同じ職場で働く継続雇用を選ばなかった人です。
以下のような生き方になると思います。
・新しい職場を見つけて再就職する
・定職に就かないが、アルバイトはする
・ゆっくり休む
まずは、ハローワークへ行き、失業手当を受ける手続きを進めましょう。
60歳定年退職者は、現役世代の転職者ほど切迫感は少ないです。
しかし、収入が無くなるので、次の生き方へ進むためにも、
当面のお金が手元にあったほうが良いです。
長年会社勤めをして、60歳定年退職した場合、失業手当は150日分、約5か月受給できます。
失業手当を受けている間に、足固めをして、これからの生き方を考え、行動に移しましょう。
☆関連リンク☆
- 【実録】定年退職者、失業保険手続きのため、始めてのハローワーク訪問
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- 【実録】定年退職者の失業保険の受取り方最終回
このブログは、37年間大手機械メーカーに勤め、60歳定年退職を迎えた筆者“ししとう”が、当事者の目線でお伝えします。
失業手当の支給額
失業手当がどれぐらい支給されるのか、支給額の計算の考え方を説明します。
失業手当がどれぐらいもらえるか“ししとう”の例で試算します
まず具体的な例で、失業手当の支給額をイメージしましょう。
計算の考え方やおおよその受給額を知ることができます。
▮条件
~“ししとう”~
・勤続年数 37年
・失業手当の給付日数 150日
・待期期間 7日
・給付制限期間 無し (定年退職時)
・基本日額 6103円 (失業手当の基準額)
≒ 賃金日額(実績賃金)×45%
賃金日額は、賃金の実績で計算できます。
“ししとう”の賃金日額 13563円
計算方法
賃金日額= 過去6か月の賃金合計(除く賞与)÷180日
= 2,441,274円(406879円×6か月) ÷180日
=13563円
▮失業手当の試算額
失業手当150日 支給総額 = 基本日額 × 給付日数
915,450円 = 6103円 × 150日
1か月あたり支給額 183,090円
失業手当の計算サイト
以下の数字を用意ください
離職前6ヶ月間の賃金総額・・賞与、退職金、祝金は除く
離職時の年齢・・60歳以上65歳未満
被保険者期間 ・・20年以上
再就職を目指す人の失業手当の受取戦略
再就職を希望する方は、
受給期間の5か月を待たず、早く次の就職先を決めたほうが良いです。
失業手当を満額もらうために、好条件の就職先の応募を、見送る必要はありません。
本末転倒になります。
再就職活動を支える支援策は、失業手当だけではありません。
・失業手当→再就職手当→就業促進定着手当と、就職支援が連携している仕組みがあります。
・さらに、60歳定年退職者には、高年齢再就職給付金の支援策もあります。
上記2つは、何れか一方を選択する必要がありますが、
どちらも活動のスケジュールを示し、求職活動を成功に導く、道しるべになります。
ハローワークでの失業手当の手続き方法
60歳定年退職者のハローワークでの手続き図を表します。
初回の求職申込の訪問がスタートです。
150日間にわたる、ハロワークへの訪問スケジュールが決められます。
決められた訪問日は、原則変更できません。
かならず指定日に訪問するように、自分の日程を確保してください。
初回のハローワーク訪問で求職申込・受付をする
ハローワークへ行き、失業手当の手続きをします。
退職後、直ちに行動に移しましょう。
初回は、求職申込と受給資格の受付のため、ハローワークへ行きます。
下記の必要書類を持って行きます。
・離職票1と2(会社から事前に入手)
・本人名義の預金通帳またはキャシュカード
・マイナンバーカード(本人確認のため必須)
・写真(縦3cm×横2.5cm)2枚
・印鑑
2回目のハローワーク訪問で雇用保険説明会に出席する
7日間の待機期間の後、指定された日に、2回目の訪問をします。
2回目の訪問は、雇用保険説明会の出席です。
説明会では、失業手当の手続きの流れと注意点の説明を受けます。
今後、指定された日(認定日)に、ハローワークに来所するスケジュールと、
行動すべき手続き内容の説明があります。
ハローワーク訪問の目的は、求職活動の報告です
3回目の訪問以降、求職活動をした実績を報告するため来所します。
求職活動が実績として認められ、失業保険の給付金が、自分の口座へ振り込まれます。
求職活動として認められる内容
・ハローワークの職員へ職業相談や職業紹介を受ける
・ハローワークが主催する講習・セミナーに参加する
・求人の応募(履歴書の送付、ネットからの応募など)
・採用面接や採用試験
・初回の雇用保険受給説明会の参加
上記の活動を訪問日以前に、2回実行した事を求められます。
求職活動の認定のポイント
ハローワークの職員さんとコミュニケーションを取ることが重要です。
手続きの不明点を質問するような内容でもかまいません。
遠慮なく質問しましょう。
また、電話での問い合わせも有効です。
折り返し電話をかけてくれて、相談者の確認記録を残してくれます。
次回、来所した際に、求職活動実績として記載してくれます。
求職活動をしている意思を、表明することが認定されるポイントです。
初回のハローワーク訪問「求職申込」時期の注意点
最初のハローワークに訪問する時期の注意点があります。
離職日の翌日から1年間の間に、支給期間を終える必要があります。
150日間の日程を失わないように、
半年以内にできるだけ早くハローワークへ行き行動することが重要です。
■「定年退職後は、可能であれば再就職したいけど、一旦お休みしたい」とお考えであれば・・
貴方に寄り添う『退職コンシェルジュ』に相談もひとつの選択肢です!すぐに働く気持ちがないのに、ハローワークに行くべき?
再就職する考えを、決めきれない。
しばらくは働く気持ちになれない。
定職に就かず、気が向いた時にアルバイトをする。
就職することに迷いがあるので、失業手当は受け取れないと考えている。
天引きされていたので意識してないと思いますが、長く社会保険料を払ってきました。
今、この時のために、失業保険の制度を利用しましょう。
月に1度ハローワークに行く手間がかかりますが、
シニアの求人にどのようなものが求められるのか。
世の中の雰囲気を知ることができます。
しばらく休養したい場合は、資格期間の延長ができます。
本来は、1年以内に、失業手当の受給を終えるのが条件ですが
申請をすると、延長可能期間は、2年間に変更できます。
注意点は、離職日から2か月以内に、ゆっくりしたいので、
資格期間を延ばしたいと、ハローワークに申請が必要な事です。
まとめ
失業手当の制度を利用し、自分のペースで、人生の後半の生き方を見つめなおしましょう。
会社勤めがなくなれば、時間の使い方は、あなたの自由です。
・世の中の状況を理解した上で、つぎの就職先を見つけ働き始める
・好きな時に、好きなところでアルバイトをしながら生きていく
・ゆっくり気ままに生きる
失業手当を受けとれる間に、これからの生き方を考えることができます。
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