【定年世代の必読書】60歳定年を機に、会社時代のモノを捨てると気持ちが吹っ切れた!

定年退職後の生き方の参考になった本の紹介です-5

「弘兼流60歳からの手ぶら人生」を読んで、
参考になった内容を元に、“ししとう”に置き換えて理解したものを、紹介します。

第一線で活躍している漫画家の弘兼憲史さんが、
会社員時代までの常識を棚卸し、手放して、手ぶらで人生を歩みませんかと提案します。

その中で、共感した事を実行することで、意識を切り替えることができました。

このブログは、37年間大手機械メーカーに勤め、60歳定年退職を迎えた筆者“ししとう”が、当事者の目線でお伝えします。

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60歳とは起承転結の「結」

60歳からは、人生のエンディングの始まりです。

漫画も人生も、エンディングが大事です。

島耕作や黄昏流星群は、その物語を、どういう結末で迎えるか、
読者を、わくわくハラハラの世界へ、人を引き込んでゆきます。

人生も同じ、どんなエンディングを迎えるか。

いい人生だったと思える死にざまが、大事になっていきます。

老前整理

老前整理は、身体が元気なうちに、身の周りのものを整理することです。

60歳を過ぎて、いろいろゴチャゴチャと囲まれた、煩わしい生活にしたくないと思いました。

管理できる数は、年齢とともに少なくなってきます。

身辺整理して、持ち物を半分にしようとする行動です。

他人と比較しない

60歳からは、人は人、自分は自分で生きる。

他人とは、比較しない、新しい生き方のルールを持ちます。

この歳で劣等感を抱いてもしょうがないです。

自分は自分、他人は他人の尺度を持てば、余計な感情に惑わされることはありません。

60代は、老いの入口

60代は、老いの入り口、高齢者の新人です。

若いうちに知識を蓄えておくことで、将来の恐れは、低減できます。

「心」、「体」、「環境」が変化する60代が、第二の人生を楽しむターニングポイントです。

60代になれば、心身の変化が起きるのは当たり前と知っておくだけで、冷静に対処できます。

モノを捨てる

60歳からは、人生を広げる必要はありません。

今の生活をずっと維持したいと思っていませんか?

必要だと思い込んでいる、または、思い込まされているものはありませんか。

残りの人生を、身軽に生きていきます。
身軽に生きるというのは、物も心も停滞しません。

捨てると新しいモノが入ってきます。

家族、お金、生き方、友人、ひとつひとつを吟味して整理していきます。

捨てやすいものから捨てましょう。

なければないでしょうがない。
新たに、必要になったものは買って、より良い人生を楽しみましょう。

こだわりを捨てる

モノだけでなく、習慣を捨てます。

老いは、サラリーマン時代のこだわりを、前向きにあきらめさせる、時の流れです。

見栄、こだわり、執着は、本当に目指すものを手に入れられなくなります。

執着して、大切な事を失ってはいけません。

つまらない見栄やこだわりは、もういりません。

これからの自分にとって、本当に必要なものを見つける為に、
自然の流れに逆らわないようにします。

老いに抵抗せず、老いを受け入れます。

名刺を捨てる

会社員時代の名刺を捨てる

名刺を取っておくのは、つまらない見栄です。

誰か思い出せない人の名刺は捨てましょう。

名刺と一緒にプライドも捨てましょう。

会社時代の肩書は、使用期限切れなのですから、さっさと捨てて素の自分に返ってください。

見栄や肩書を捨てて本当に必要なものだけを残します。

スーツを捨てる

たくさん並ぶビジネススーツ

着古した、くたびれたスーツを捨てる。

仕立ての良いスーツも思い切って捨てましょう。

スーツを捨てて、カジュアルな、オシャレを楽しむようにしましょう。

本を捨てる

思い切って本を捨てる

今や本は、すでに貴重な情報源ではありません。

希少本以外は、処分しましょう。

本を保存する為に、スペースを割いている方が、もったいない。

都内の6畳ワンルーム7万円として、1畳が本に占拠されていたら、毎月1万円のムダににります。

テレビを観ない

60代以降の人に、別に観る番組が無くても、とりあえずテレビをつけておく習慣の人が多いです。

無目的にテレビを観るのは、良い事ではありません。

1日中ダラダラと、テレビを観ていると、運動不足になり、ひきこもりになってしまいます。

話し相手も無くなり、認知症になります。

観たい番組がある時以外は、テレビをつけません。

テレビに、振り回されないようにしましょう。
無目的なテレビ習慣と、おさらばです。

車を手離す

車を手放す

車の買い替えをやめました。
車が無いと、生活できない所があると、思いますが、
60になったら、少しずつ車に乗らない習慣を、身につけましょう。

車は、控え、電車バスに乗るようにします。

可能であれば、電車バスを使い、歩く量が増えます。
運動不足も解消できます。

友人を減らす

人生の「結」に突入した60歳からは、信頼できる友人が、ほんの少しいれば良いです。

友達の多さでは、幸せは決まりません。

最低限のマナーを守るとして、
面倒なギブアンドテイクを考えなくても、関係が壊れない、そういう友人だけいれば良いです。

年賀状をやめる

年賀状、お歳暮、お中元をやめましょう。

年賀状を書けば、大切な休みの時間が減ります。

年賀状を、出さないことが唯一の方法です。

一枚一枚丁寧に、心を込めて書いたような年賀状には、
送る必要のない旨をしっかり書いた、年賀はがきを送りましょう。

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60代からの心の構え方

自分を楽しむための孤独を始める

年をとれば、頑固になってしまうもの。

年長者なのだから、俺の言う事を聞け、そういう態度は、周囲から嫌われ、浮いてしまいます。

嫌われ者は、孤独ではなく、孤立します。

孤独は楽しむことはできますが、孤立すると、人生には損しかありません。

人に囲まれる生活から、自分を楽しむ孤独の生活へ変えていきます。

自分の事を理解している友は、自分自身です。

真実の友を追い求めるのは、無駄で、不幸なことです。

ひとりになる時間を意識的につくり、
自分なりの楽しみを見つけ、決して自分のペースを乱さない。

自分で決断して、自分で決めたことに、責任を持つことで、孤独力は身についていきます。

どんな場所でも、自分から孤独になることができる孤独力を、身につけましょう。

老後のお金の不安

老後不安とは、お金の不安の事です。

不用品を処分し、薄い付き合いの友人と決別したら、
お金に対する考え方を見直しましょう。

60代からの人生は縮小期に入ります。

身の丈に合わせて、生活をサイズダウンしましょう。

最低限必要なお金を知れば、お金に振り回されず、不安を解消する対応をとれます。

お金儲けは反対

金儲けには、反対です。

お金を、無闇に増やそうとするから損をします。
ひと山当てようでは、賛成できません。

お金目的の起業は、しないことです。

起業が本当にやりたいこと、生き甲斐になるのであれば、エールを送りたい。

定年前と変わらぬ収入を得たいと考え、不動産投資、アパートマンション経営など、
退職金を元手にした、資産を増やす方法は、疑わしいものです。

知識や経験がないのに、儲かるなんて夢のまた夢。

インターネットの起業も、生易しくありません。
生まれた時からパソコンがある若者世代が、こぞって参加し、しのぎを削っています。

60代から太刀打ちできますか?

素人が、起業して、すぐ儲かるほど簡単ではありません。

60を超えてからのお金儲けは、リスクが高く、失敗をした場合のダメージは計り知れません。

■「定年退職後は、可能であれば再就職したいけど、一旦お休みしたい」とお考えであれば・・

貴方に寄り添う『退職コンシェルジュ』に相談もひとつの選択肢です!

地道に働く

今や定年後は、退職金で悠々自適な生活は夢のまた夢、なんらかの形で働かなければなりません。

働く元気があり、働く場所がある限り、働き続けるべきです。

お金は、ゴソッと入ってきません。

必死に働いているうちに、少しずつ、収入と貯蓄が増えて行きます。

60歳以降の仕事探しは、厳しいもの、社会が求める職場へ、働きに行くことです。

これからは、60代以上の高齢者が増え、
高齢者向け商品、サービスのニーズは、その世代でないと判らないことがあります。

60代の知識経験を必要とする場が増えてきます。

いざとなったら

ギリギリまで国の税金に頼らない矜持はもっていたいです。

税金は、日本の未来の為に、使ってもらいたいと思うからです。

ただし、最終的にお金に困ったら、役所に相談しましょう。

まさかという坂に遭遇したら、公的機関の救済措置に頼ります。

家族との距離感を変える

奥さんからの自立

奥さんからの自立心を持つことが大切です。

定年後の男の価値は、ゼロと、奥さんから思われていると感じましょう。
定年までは、給与を運んでくる役割がありましたが、定年後はそれが無くなります。

旦那と一緒にいる理由は、無くなっていきます。

奥さんと適切な距離を保ち、嫌われないようにします。
俺が養ってきたと、いつまでも思うのはNGです。

夫婦でありながら、個人の関係に戻ります。

互いの距離を保ち、なるべく一緒にいないようにしましょう。
一心同体には、なり得ません。

互いに尊重して生きて行くことになります。

親の介護は自分でやらない

親の介護を、誰がどのように対応するべきかの問題がある。

60代で定年になったら、自分の親は、80代、90代、介護を必要とされる年齢になっています。

介護は、家族だけではムリです。

介護のプロやボランティアなど、他人にお願いする。

身内が介護者だと、ワガママになります。

プロの介護士に任せたほうが良いです。

家族の助け合いは幻想

“家族はひとつ”の、幻想を捨てる。

身辺整理の難敵は、家族の存在です。

家族は、仲良くて当然とは言えません。

いつかは離れるのです。

家族のしがらみから離れ、精神的に自立しましょう。

子供とは同居しない

とにかく一人暮らしを、させます。

子供が自立できないのは、親の責任です。

ときには、子供に厳しく、対処するようにします。

子供がリストラや転職の悩みで、同居するなら、期限を設け、自立をさせます。

お金は、自分のために使い切る

あればあるだけ煩わしいのが、お金。

子供にお金を遺そうとは思わないようにします。

子供や、孫にお金は、残さない、結婚式、お年玉、お金を使いすぎです。
子供に嫌われたくない、老後の面倒を見てほしいという打算を捨てます。

今は、進学や就職で、親元を離れる時代、
家族がバラバラで住んでいるのが当たり前です。
遠くに住む親の面倒は、見れません。

子供や孫にお金を使うべきではなく、
自分たちのお金は、自分たちで使い、キレイにして人生のゴールを迎えます。

在宅死のすすめ、不治の病になったとき、延命治療はしない。

自分の葬儀代、墓の心配は必要なのか、それも、もったいないと思う。

自分のお金は、使い切る。

海外旅行で帰るときの空港の売店で、その国のお金は、使い切る。
ちょうどなくなった時の爽快感と、同じ、お金は使い切って死ぬ。

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身辺整理のその先に

身辺の整理を進めたら次は、よりよく生きるための行動に移します。

不要なものを捨て、軽くなって、余裕のできたリュックに、
新しい道具や武器を詰め、さらに力強く生きていく。

身軽になったら、今までやったことのない新たなチャレンジをしましょう。

どうせ、人生は計画どおりにいかない、常に軌道修正が必要です。

何かが起こるたびに、次々とやるべきことは変わっていきます。
その方が退屈せず、スリリングで楽しいです。

新しいことへの一歩を踏み出す

新しい事に踏み出す

60代になったら、考え方や行動が、
保守的にならないように、新しいことに挑戦します。

頭を柔らかくして、
未知の体験や、普段では起きないハプニングで、脳を活性化させます。

お金や時間をかけなくても、日常から少し離れて楽しむ方法を、考えます。

失敗してもいい、考え方次第で、全てプラスになります。

いつもと違う格好をする

いつものポロシャツを、ズボンから出して、着てみる。

お店に行って、マネキンが着ているものを、一式買ってみる。
店員さんに、どんな服が似合うのか尋ね、勧められたものを、買って着る。

小さな冒険

ちょっとした工夫で冒険気分を味わう。

いつもと違う道で帰宅する。

直感で決めた、飲食店に入ってみる。

60歳からのひとり旅

「ダーツの旅」みたいに、行き先を適当に決めて、1人旅に出てみる。

観光地へ行き、あえて人気のない場所を選んで行ってみる。

都内の行ったことのない場所に、電車とバスで、行ってみる。

節約にチャレンジ

ゲーム感覚で節約生活

楽しく節約感覚を身に着けて、生活していく。

試しに、1ヶ月1万円で、食費をやりくりする。

料理をつくる

何はなくとも、料理をせよ。

料理ができれば、いつ何があっても困らず、節約と健康管理ができる。

料理は、脳トレになり、ボケ防止にいい。

台所は、奥さんのテリトリー、使ったら後片付けまでして、元通りにする。

ボランティア活動

いつまでも社会の役に立つ存在でいたい、という欲求を満たせます。

ボランティアで、やり甲斐を得られる。

介護ボランティアの提案、介護の現場こそ、60代で経験してみる。

オープンカレッジやカルチャーセンターに通ってみる

オープンカレッジで、勉強に励んでみる。

カルチャーセンターで、60の手習いに挑戦する。
違う世代や異性との出会いがあり刺激を受ける。

同窓会で、職種や立場の違う旧友に会う

同窓会は、基本人生がうまくいっている人間しか参加していません。

旧友の現状を聞けば、自分の立ち位置が、わかってくる。

遺言状を書く

自分の資産が現状どうなっているか確認できます。

家族の行く末を、真剣に考える機会になります。

遺言状は、定期的に更新が必要です。
内容を見直すことで、さらに中身は固まっていくことになります。

自分小説のすすめ

自分小説の執筆に挑戦する。

自分を主人公にした小説です。

事実をベースに、妄想を加えて小説を書きます。

ペンを握り、書くという作業は、脳の活性化につながります。

■「定年退職後は、可能であれば再就職したいけど、一旦お休みしたい」とお考えであれば・・

貴方に寄り添う『退職コンシェルジュ』に相談もひとつの選択肢です!

まとめ

楽に楽しく生きるために身軽にする

これからの人生を、楽にたのしく生きて行くために、
手ぶらを目指しましょう。

ただし、手ぶらであっても、目標や、生きる糧は常に手放さず、
それが何なのかを考えるようにします。

年齢を重ねてくると、自分ひとりの利益を考えることはありません。
どれだけ周りのために役に立つか常に考えるようになります。

それが生きる糧になります。

やるべきこと、やらなくて良いことを区別し、
どんな順でやればよいかを勉強することは、知らず知らずに、脳の鍛錬になります。

老いを成長のひとつと考え、
老人力が、いい感じに、ついてきたと考えます。

いい感じに体力が落ちてきた、
いい感じに貧乏になってきた、
いい感じに物忘れする、

どんなことも、いい感じを、プラス思考に捉えて生きていきましょう。

今回は、2007年に紫綬褒章を受賞された漫画家、
弘兼憲史さんが書いた「弘兼流60歳からの手ぶら人生」を読んで、
参考になったフレーズを元に“ししとう”の境遇目線で紹介いたしました。

すでに、70歳を越え、先に歩まれている弘兼さんの、随筆調の飾らない提言を読み、
“ししとう”自身の脳に溶け込みました。

定年退職してすぐに、名刺を捨てる、本を捨てる、背広を捨てる、車を処分してカーシェアにする。
これらを無意識で実行に移していました。

特に背広を処分した時の、サラリーマン意識との訣別感が強烈でした。

“ししとう”は、60歳からの手ぶら人生を、スタートさせています。


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