2023年3月31日に、60歳で定年退職しました。
4月10日に、会社から離職票1と2、ハローワークの書類等が郵送されて、
4月12日、この情報を元に、ハローワークに求職の申込と失業手当の給付の手続きに赴きました。
ここでは、どのような準備して行動すれば、失業保険(失業手当)の手続きができるかを、実体験をもとに説明します。
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60歳定年退職を迎える当事者が解説、失業保険の受給手続きの流れ
- 【実録】定年退職者の失業保険の受取り方1回目
- 【実録】定年退職者の失業保険の受取り方2回目
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- 【実録】定年退職者の失業保険の受取り方最終回
このブログは、37年間大手機械メーカーに勤め、60歳定年退職を迎えた筆者“ししとう”が、当事者の目線でお伝えします。
以前に情報を集めてた内容を実際に経験しました
ハローワークでの失業手当の手続きについて、定年前に、情報を整理調べていました。
ひとつ、スケジュールで、違いがあるのがわかりました。
“ししとう”の都道府県所轄のハローワークでは、コロナ感染対策のため、
雇用保険説明会は、実施していませんでした。
それ以外は、おおむね、事前に調べていたことと同じでした。
ただ、ハローワークに訪れる人々と、場の雰囲気は、そこに行かないとわかりません。
そこは、生活を守る必要性から職を求める人々の、切迫感を感じる場所でした。
60歳定年退職者は、マイノリティーかもしれないと感じました。
ハローワーク訪問までの準備から、受付の手順、対応を受けた内容を説明します。
ハローワーク訪問までに必要な書類
会社から、4月10日(月)に以下の書類が郵送で届きました。
・離職票1
・離職票2
・ハローワーク求職者給付案内パンフレット
・オンライン求職登録の案内
郵送書類の情報確認と準備作業
ハローワークへの準備と持っていくものを確認したのは、以下の情報からでした。
・郵送物に同封の「離職されたみなさまへ」の、2ページ記載の内容
・オンライン求職登録の勧めの書類
▮準備したもの
1.オンライン求職登録
2,離職票1と2へ必要項目の記載
3.証明写真2枚用意 3cm × 2.4cm
4.マイナンバーカードの持参
5.預金通帳の持参
▮離職票1の下部に、失業手当振込の金融機関の記載項目がありました。
預金通帳で口座情報を確認し記入しました。
▮離職票2には、会社が記載した2つの内容が明記されています。
・退職年度直近6か月間の毎月賃金額
・離職理由は、定年退職、継続雇用希望無
書類右下に、離職理由に対する異議の有無と、名前を記入する項目があります。
▮事前にオンライン求職登録を自宅のPCで行いました。
・オンライン求職の入力は、仮入力のつもりで、不明のところは、
前の会社の職務に近い内容を選んで入力しました。
・再就職をしたいという強い気持ちが無いと、自己情報を入力したり、
項目を具体的に選ぶことが難しい登録システムでした。
▮証明写真の事前用意
前日に、自宅近くに、証明写真ボックスがあり、そこで写真撮影をしました。
富士フイルムの写真ボックス設置場所検索で、自宅から5分の公共施設内にありました。
ハローワーク訪問
ハローワークーへ、4月12日(水)に訪問しました。
“ししとう”の所轄のハローワークは、他の会社と共有する
オフィスビルの2階と3階を占有する事務所でした。
持参したもの
1.オンラインで登録した、求職番号のQRコードと番号を印刷した紙
2.振込口座を記載した離職票1
3.名前サインをした離職票2
4.証明写真2枚用意 3cm × 2.4cm
5.マイナンバーカード
6.預金通帳
7.印鑑
総合受付窓口
9時30分ぐらいに来所しました。
総合窓口の受付に、10名ぐらい順番待ちの列ができており、後ろに並びました。
その時は、定年退職者らしき人はいませんでした。
求職相談窓口
2階の職業相談窓口に通され、必要書類の有無確認し、
事前に入力していたオンライン求職登録の内容に基づいた質問を受けました。
オンライン求職登録は、必須ではありません。
ただし、事前に入力したことで、手続きがスムーズになったと思います。
本来、窓口の職員さんが、ヒヤリングをして、必要な情報を、
入力作業することになっていたようで、時間と手間が省けました。
事前に入力した中身について、職員さんがいくつか質問して、訂正してくれました。
「求職活動をしながら、自分の意思を固めるということでよろしいですか」と言ってくれました。
定年退職者は、これから希望に合った職を見つけていく、
緊急度が低い求職者と見られていると思いました。
雇用保険給付の窓口
次は、3階の雇用保険給付の窓口へ行き
失業手当の受給資格決定の手続きをしました。
持参物の実際の提出
・離職票1と2
・証明写真2枚
・マイナンバーカードの提示
・預金通帳の提示
印鑑を用意しましたが、使うことありませんでした。
申告書類は、直筆サインで良いという印象を持ちました。
失業手当の支給の流れ、スケジュール資料を基に説明を受けました。
ハローワークに、離職票を提出した日が、
受給資格決定日となり、これからのハローワーク訪問すべき日程が確定します。
次回訪問日の指定
次回ハローワーク訪問は、5月10日(水)
14時~14時30分までに訪問になりました。
初回認定日と言う位置づけです。
私の認定日は、3型水曜日とのことです。
月の中で、【何週目】と【何曜日】を表します。
意味は、月初から3番目の週、水曜日という意味でした。
ハローワーク訪問した日で、今後の訪問日が強制固定されます。
最初の訪問日は、重要なので、長期の予定が決まっている人は、
自分の予定と合わせて、訪問する週と曜日を決める必要があります。
スケジュールされた失業認定日は決定後は、原則変更不可です。
決定した内容
・定年退職者、給付期間150日 5か月間
・給付制限期間 無
・待機期間 7日間
・失業認定日は、毎月3番目の週の水曜日に、求職活動報告の訪問する。
雇用保険説明会は、コロナ感染予防のため実施していない
前もって情報を調べ、初回失業認定日の前のスケジュールで、次回は、雇用保険説明会へ
出席する事になると考えていました。
現在、コロナ感染の為、実施していないといいう事でした。
リアルの雇用保険説明会は、代替措置がとられていました。
オンライン雇用保険説明会DVDの視聴を、必ず実施するように求められました。
スマホまたは、ネット環境のPCで、都道府県の労働局の指定サイトから視聴できます。
リアルの雇用保険説明会では、失業手当のいくら支給されるかわかる
雇用保険受給資格者証を、もらうことになっていると考えていました。
これも、次回5月10日の失業認定日になると思います。
次回に提出する失業認定申告書
求職活動実績の説明
▮失業認定報告書の書き方指導
・アルバイト、内職・手伝いをしたかどうかを、書類のカレンダー上に記載する。
4時間以上は〇、4時間未満は×
・次回の求職活動報告は、記入例の通りに記載の指示
求職活動は、認定日まで、2回の実施を求められます。
▮次回、5月10日の認定日に報告する求職活動について
・1回分は、今回訪問の説明でカウントされます。
・残りの1回は、オンラインDVDによる雇用保険説明会の視聴でカウントされます。
次回の訪問まで、具体的な求職活動は必要ない事がわかりました。
再就職先が決まったら必ず報告
再就職先が決まった場合は、ハローワークにすぐに電話報告をします。
その際は、再就職手当が支給されるので、電話報告は重要ですとの説明を受けました。
詳細は、「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」の、
折込をいれたページを見てくださいと説明を受けました。
フロアーで感じたハローワークの社会的な役割
3階の雇用保険給付窓口のフロアは、失業認定を受けようとする方々で、
ごった返しており、キリキリした緊張感が漂っていました。
職を求める人の生活を守る、社会保障の最前線の場と思いました。
失業者を路頭へ出さず、社会を安定化する機能を果たす重要性を感じます。
60歳定年退職者は、現役の求職者に比べたら、お気楽な存在です。
自宅に戻って気づいた高年齢再就職給付金の件
“ししとう”は、60歳定年退職者です。
60歳定年退職者向けの高年齢再就職給付金の情報が多少でもあると考えていました。
再就職手当の説明を受けましたが、高年齢再就職給付金の説明は無く、
もらった書類の中にも見当たりませんでした。
ハローワークでは、高年齢再就職給付金の情報を積極的に説明をしている印象がありません。
一方、会社からの配られた「退職の手引き」では、
再就職手当と高年齢再就職給付金のどちらか選択できるとあり、文面からは、高年齢再就職給付金を押す印象でした。
現場に居て感じた視点は、求職者にとって、主流の仕組みではないという事です。
現実の差を感じ取りました。
ただ、高年齢雇用継続基本給付金について、一行だけ情報記載がありました。
“基本手当(失業手当)を1日分でも受給すると、受給できなくなります。”と
手渡されたスケジュール説明書に書いてありました。
高年齢関係(60歳以上)の2つの給付金は、ハローワークに訪れる求職者が利用するものではなく、
求人をする企業側が利用するものと理解できました。
■「定年退職後は、可能であれば再就職したいけど、一旦お休みしたい」とお考えであれば・・
貴方に寄り添う『退職コンシェルジュ』に相談もひとつの選択肢です!まとめ
失業手当を得ながら、次の動きを取るための行動に移す時間が取れます。
また、ハローワークには、職探しに関する情報が集まってくる場でもあります。
自ら情報を取りに行く事で、60歳定年退職者が、職を求めるとは、
どんな現実が待っているのか知ることになると考えています。
60歳定年退職者が、自分の生き方にあった進む道は、大雑把に、2つの方向がありそうです。
・企業の要望と自分の目的を適合させて積極的に働く
・しっかり収入を得られる職場を探して働く
・自分の経験や知識を生かせる新しい職場で働く
・自分のペースを維持し、希望に合ったところで働く
・組織の規範や、時間の拘束に縛られずに働く
・収入をさほど重視せず、得意な事で働く
上記の2つのポジションのどちら側に、自分の考えがあるのかによって、
これから始まる、ハローワークとの付き合い方が違ってきます。
“ししとう”のポジションは、マイペースで働く事を考えています。
そのような事が、可能なのか、確かめながら、行動をしていく事にします。
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